多くのコーヒー好きにきっと訪れる感情「コーヒー豆を自分で焙煎して飲んでみたい!」でも焙煎機なんて買えないし置き場もない。
手鍋焙煎やってみたいけど、実際に何が必要なの?マンションでもできるの?
ド素人ではありますが、実際に賃貸マンションで100回以上手鍋焙煎してきた筆者が、これから手鍋焙煎に挑戦してみたい方向けに準備物や初期費用をお伝えします。
最後に絶対に必要ではないけど、あるといい物もご紹介します。
手鍋焙煎に最低限必要な物と費用
それでは筆者が実際に使用している物でご紹介していきます。
もちろん用途が同じであれば全く同じでなくて大丈夫ですので、どんなものが最低限必要なのか。参考になさってください。
※生豆は購入する量や種類によって大きく異なるので、筆者が購入したイルガチャフィG1を、1回に使用する150gで算出したおおよその金額を記載しています。
手鍋焙煎に必要なもの
① 片手鍋+蓋:550円
② ザル(焙煎直後用):900円
③ チャフを受ける紙(新聞紙でOK):無料
④ うちわ(ドライヤーの冷風などもOK):無料
⑤ スケール:1,240円
⑥ タイマー:110円
⑦ 生豆:320円(※)
合計:3,120円
これだけで自宅で焙煎が楽しめます。しかも生豆以外は1度購入すればずっと使えますので、かなりコスパの良い楽しみですね。
それでは少しだけ補足しつつ、それぞれを紹介していきます。
片手鍋
ダイソーで税込み550円で購入した片手鍋を使っていて、とても使いやすいです。
大きさは16cm、材質はアルミニウム合金。ほどよい伝熱性と蓄熱性があります。
2つ持っているのでそれぞれ重さを計ってみました。焙煎時は蓋をするので蓋込みの重さです。
592g と 596g 多少個体差があるようです。平均で594gです。600gのペットボトル1本分くらいですね。
これに生豆150gを入れたものを15分ほど振り続けるので、あまり重たいと手首をやります。
重たくずっしりした鍋は料理にはいいですが、手鍋焙煎には向きません。
ダイソーでなくても、ホームセンターなどで購入できる安価なもので十分です。重さは約600gを参考にしてください。
ザル
焙煎直後の豆をあげるザルで、直径30cmのものを使っています。
ホームセンターで購入した園芸用の土を振るうもので、税込み900円ほどでした。
網目が大中小の3つあり、中を使っています。大だと振るうときに豆が落ちてしまいました。中なら豆も落ちず、小よりも網目が大きいのでチャフが落ちやすくていいです。
もっと直径が小さなザルでもいいのでは?と思われると思いますが、筆者はこのサイズで良かったと思っています。
焙煎直後の豆は非常に熱く火からおろしても焙煎が進んでしまいます。なので早急に冷ます必要があるのですが、このサイズならある程度広げることができますので、少しでも熱をとることができます。
実際に深煎りに焙煎したあとチャフを落としていたら、パチンッとあっつい豆が弾けたことがあります。。。
また広げることによって全体的な豆の様子も見やすいのも良いです。ムラがないかとか、欠点豆がないかなどを観察しながらザルをくるくるまわしてチャフを落としていきます。
ちなみに小さい網目はたまに生豆のハンドピックに使っています。
ネットでも購入できるようなので載せておきますね。
チャフを受ける紙
ザルの下に敷いて、ザルから落ちてくるチャフを受け止めます。
画像の紙はネット注文した商品の緩衝材として入っていた紙です。結構大きいのが入ってることがあるので取ってあります。
余談ですが、揚げ物するとき足元にひいたりもします。床に散る油の掃除が楽ですよ。
大きな紙がない場合は、新聞紙やフリーペーパーを2枚ほどセロテープでくっつけた紙を使っています。
ザルから落ちてくるチャフが落ち着いたらそっと丸めて捨てます。チャフはとても軽いので、一気にやったらせっかく紙の上に集めたチャフが逃げ出しますのでご注意ください。
うちわ or ドライヤーの冷風
焙煎後の豆を冷ますのに使います。焙煎後の豆は非常に熱く、冷まさなされば焙煎は進んでしまいます。
うちわがなかったので画像は扇子ですが、うちわとかドライヤーの方が使いやすいです。
チャフが落ち着いたらシンクの上などで扇ぎます。冬ならベランダに出て扇ぐと冷えるのが速くていいです。
注意点としては、先に書きましたチャフ受けの紙の上では絶対にやらないでくだい。チャフが散って大惨事です(経験あり)
冷めたかどうかは実際に豆を触ってみるのが良いでしょう。
筆者はある程度冷めてからも1~2日は密閉容器には入れないようにしています。その時に園芸用のザルでは大きいので後ほど「あるといい物」でご紹介するバットに入れています。
スケール
焙煎前と焙煎後の豆を量るのに使います。
コーヒーを淹れる際にスケールを使っている方も多いと思います。
1g単位で量ることができる、お手持ちのスケールがあればそれで大丈夫です!
筆者はもともと画像のキッチンスケールを持っていて、焙煎のときは何となくこれを使っています。
コーヒーを淹れるときはタイムモアのミニスケールを使っており、サイズ感やデザイン、0.1g単位で計れるところなど大変気に入っています。コーヒーを淹れるのがより楽しくなりました!
もし今スケールを1つも持っていない方は、お値段は違えどもこちらを検討されることをオススメします!
タイマー
焙煎時間や、焙煎中の経過時間を確認するのに使います。
100均ので十分です。
スマホのタイマーでもいいのですが、途中で電話かかってくると気が逸れてしまいます。
焙煎中は集中したいのでタイマーを1つ用意しましょう。
生豆
生豆はコーヒー豆を販売しているお店で購入できるところもありますが、ネットの方が種類が充実していると思います。
筆者は松屋珈琲というところからネットで購入しています。
少量のお試しセットもありますが、基本は最低1kgからの購入です。
最初は多いかな?と思ったのですが、初心者の筆者にはいい量だと思っています。
火加減や時間を変えて豆の仕上がりがどう変わるのか。同じ豆だからこそ比べることができて焙煎の練習になります。
手鍋焙煎にあるといい物
自宅での手鍋焙煎に必ず必要なものをご紹介してきました。
ここからは必ずではないけど『あるといい物』をご紹介します。
手鍋焙煎にあるといい物
① カセットコンロ
② バット
③ 冷却機
カセットコンロ
家庭用コンロは2008年10月より法制化され、全口センサー搭載が義務化されました。料理中にSiセンサーが感知して火が小さくなってしまうあれです。
昔は2口コンロなら片方だけセンサーがついていましたが、今はほとんどのご家庭で全口センサーになっていると思います。
このセンサーが焙煎中に作動するかというと、します。
経験ではフルシティまでなら、途中に1回だけセンサーが作動します。それ以上の深煎りはやっていので分かりませんが、感覚的には2回目のセンサー作動はなさそうと感じています。
厳密に言うと温度を左右するのでセンサーのないカセットコンロを使用する方がいいです。
ただ短時間で火は戻りますし、おいしい豆ができあがるります。続くかわからないけど、とりあえず手鍋焙煎を始めてみたい!という方はセンサー付きコンロでまずはやってみましょう!
カセットコンロの購入はゆくゆくの検討でよいのではないかと思います。
余談ですが、ライフラインが止まった災害時にカセットコンロは非常に役立ちます。温かい飲み物や食事だけでなく、お湯を沸かして熱湯消毒もできます。
カセットコンロをお持ちでない方は、そういった観点からも購入を検討されてみてはいかがでしょうか。
バット
焙煎用ではなく、普段の料理用に持っていたこのバットが結構活躍しています。
料理用としてはボウルよりもスペースを取らず、ザルも1つ付属されてるので水切りができたり、プラスチックの蓋を使えば仕込み中の食材を冷蔵庫に入れることもできます。
手鍋焙煎をする際に活躍しているのは次の3つ。
- 熱が冷めたあとの豆を少し落ち着かせる間入れておく容器として
- 焙煎前後の豆の重さを測る容器として
- 生豆のハンドピックをする容器として
サイズも大きすぎず、1回に約150~200gまでのコーヒー豆を焙煎するのにベストサイズですよ。
冷却機
実はこれは持っておらず、正直いまのアナログ冷却方法でも満足して焙煎しています。
ただ評価や口コミをさんざん見てきて、この冷却機があればもっと良いだろうなと確信的イメージを持っています。
最大600gまでの熱い豆が、1~2分ほどで急速に冷却される。チャフも集めてくれて掃除が簡単。
口コミでは冷却かチャフのどちらかについてがほどんどでしたが、若干チャフの掃除が楽になったという意見が多いのかなという印象です。冷却機なのに笑。それだけ自宅での焙煎でのチャフ問題は大きいということでしょうね。
おわりに
これから自宅でコーヒー豆の手鍋焙煎をやってみたい方へ、どんな物を準備すればできるのかご紹介してきました。
それほど大がかりな準備でなくてもチャレンジできそうだな?と思わればのではないでしょうか。
筆者はダイソーの方手鍋がなかなか売ってなくてダイソーのはしごをしました。4件目で見つかったのですが、これが準備で一番苦戦したことでしょうか。
あとはハンドピックですね。基準がわからず最初はネットを徘徊して色々な参考画像を見ました。
同じような悩みをお持ちの方へ、参考にしたサイトをまとめましたのでよかったらご覧ください。
-
【自宅でコーヒー豆を手鍋焙煎する】生豆のハンドピック参考サイトまとめ
これから自宅で手鍋焙煎をしてみようと考えている方は、初めて生豆を購入する方も多いと思います。 生豆を購入したら、ハンドピックという良くない豆を選別して除くという作業が必要になります。 ハンドピックでは ...
続きを見る